口臭は多くの人々が直面するデリケートな問題であり、その原因や解決策についての情報が溢れています。しかし、真実の情報はどれなのか、そしてどのように対処すればよいのかを知ることは難しいものです。
このガイドでは、口臭外来の役割、治療内容、費用、そして保険の適用についての真実を徹底的に解説します。あなたの口臭に関する悩みや疑問を解消するための信頼性の高い情報源として、ぜひご活用ください。
口臭外来とは
口臭外来は、口臭に悩む人々のための専門的な治療を提供する医療機関です。口臭は生理的なものから病的なものまでさまざまな原因が考えられます。生理的口臭は誰にでもある生理現象であり、治療の必要はない場合が多いです。しかし、病的口臭の場合は治療が必要となります。口臭外来では、口臭の原因を明らかにし、それに基づいた治療を行います。口臭外来を簡単に知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
口臭外来は保険適用？
口臭治療は、日本の医療制度において保険適用外の自由診療となります。しかし、口の中のチェックや歯周病や虫歯の検査は保険適応となるため、保険証を持参することが推奨されます。
口臭外来にかかる費用の例
あくまでも例ですが、口臭外来は保険適用外で自費のサービスとなるため、以下のように費用の目安と提供内容がわかるようなコースを用意していることが多いです。
口臭外来のコースと費用の例
以下は口臭外来を行っている歯科を調査した一例ですので、費用やコースの詳細については各クリニック・歯科医院にご確認ください。
口臭検査簡易コース: 費用は4,000円程度（保険適応）。治療内容には問診、レントゲン撮影、歯磨き指導などが含まれます。
口臭検査 3回コース: 費用は61,600円程度。治療内容には口臭検査、唾液検査、尿検査、舌診などが含まれます。
口臭検査フルコース: 費用は80,000円程度。治療内容には虫歯、歯周病検査、レントゲン撮影、歯磨き指導、口臭検査、唾液検査、尿検査、舌診などが含まれます。
口臭外来での検査方法・内容
口臭外来では、口臭の原因を特定するためのさまざまな検査が行われます。各口臭外来で設備が異なるので、どのような検査方法をするかは委員によります。口臭外来で行われる検査の一例としては、オーラルクロマ、SDSテスト、BANAテスト、BBチェッカー（口臭測定器）、ムーカス検査、尿検査などが含まれます。
オーラルクロマとは？
オーラルクロマは、口臭を測定するための装置です。具体的には、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物（VSC）の濃度を測定することができる機器です。VSCには、硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどがあり、これらの化合物の濃度が高いと口臭が強くなります。オーラルクロマは、これらのVSCの濃度を数値化し、口臭の強さや種類を判定するのに役立ちます。この装置を使用することで、口臭の原因や治療の方向性を正確に把握することができます。
SDSテストとは？
SDSテストは、口臭の強さを測定するためのテストの一つです。具体的には、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物（VSC）の濃度を測定することで、口臭の強さや種類を評価します。SDSテストでは、患者が息を吹きかけることで、その息の中に含まれるVSCの濃度を測定します。この濃度が高いほど、口臭が強いと判断されます。また、VSCの種類によっても口臭の種類や原因を特定することができます。
BANAテストとは？
BANAテスト（Benzoyl-DL-Arginine-Naphthylamide test）は、口腔内の特定の細菌の存在を検出するための診断テストです。このテストは、特に口臭の原因となる細菌を特定するために使用されることが多いです。
BANAテストは、Benzoyl-DL-Arginine-Naphthylamide（BANA）という化合物を使用して行われます。BANAは、特定の口腔内細菌によって分解される性質があります。このテストでは、患者の舌苔や歯周ポケットから採取したサンプルにBANAを加え、その後の化学的な反応を観察します。BANAが分解されると、特定の色の生成物が現れるため、これによって該当の細菌の存在を確認することができます。
このテストは、口臭の原因となる細菌の種類や量を迅速に判定するための有効な手段として利用されています。
BBチェッカー（口臭測定器）
BBチェッカーは、口臭を測定するための装置の一つです。具体的には、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物（VSC）の濃度をセンサーを用いて測定することができます。この装置は、口臭の強さや種類を数値化することで、口臭の状態を客観的に評価するのに役立ちます。BBチェッカーは、家庭用としても販売されており、自宅で簡単に口臭をチェックすることができます。
ムーカス検査（唾液・粘液検査）
ムーカスは、体内の多くの組織で生成される外部からの細菌やウイルスの侵入を防ぐバリアとして機能する粘り気のある液体のことを指します。口臭外来での「ムーカス」に関する検査では、口腔内の唾液等のムーカスの量や質を調査することで、口臭の原因となる細菌の繁殖状態や口腔内の健康状態を評価するものと考えられます。ムーカスの過剰な分泌や質の変化は、口臭の原因となる細菌の増加や口腔内の環境の変化を示す可能性があります。
尿検査
口臭外来での尿検査は、体内の代謝や腎臓の機能、特定の疾患の有無などを調査するために行われることが考えられます。口臭の原因は口腔内だけでなく、全身の健康状態にも関連しているため、尿検査を通じて体内の異常や疾患を早期に発見し、口臭の原因を特定することが目的となります。
口臭外来での治療内容
口臭外来では、口臭の原因に応じた治療が行われます。治療の流れとしては、予約を取る、初診、口臭検査1回目、口臭検査2回目、口臭検査3回目というステップがあります。治療内容には、問診、唾液検査、口臭測定、尿検査、舌診などが含まれます。
検査で口臭の原因をしっかりと調べて明らかにしてから治療内容が決まっていきます。
口臭外来の体験談
口臭外来では専門的な治療を受けることができますが、費用や治療効果について不安を感じる方も多いでしょう。今回は、実際に口臭外来で治療を受けた方の体験談を紹介します。
口臭外来では、口臭の原因を特定することができるので、原因に合わせて効果的な治療・アプローチができます。口臭の原因が内臓の問題の場合にはどんなに歯磨きや口腔洗浄をしても口臭がなくならないということもあるので、口臭をなくす努力をしても効果が出ない場合には口臭外来で原因を特定してもらいましょう。
