歯周病とは 歯肉炎・歯周炎との違い、症状や原因をわかりやすく解説

歯周病の症状と原因を徹底解説!歯肉炎・歯周炎・歯周病の違い、出血や歯のぐらつきなどの典型的なサインから、歯垢や歯石、生活習慣の影響まで。わかりやすく解説する記事で、歯周病の予防や早期発見に役立てましょう。

歯周病とは

歯周病とは、歯を支えている歯茎(はぐき)や骨などの周囲の組織が炎症を起こす病気のことを指します。

歯周病は、主に細菌がたくさんいる歯垢(しこう)や歯石(しせき)が原因で起こります。

歯周病は、最初に歯茎が赤く腫れて出血しやすくなる「歯肉炎(しこうえん)」から始まります。放置してしまうと、歯周病は進行し、歯を固定している骨がだんだん失われ、「歯周炎(ししゅうえん)」になります。最終的には、歯がグラグラになったり、抜けてしまうこともあります。

歯周病を予防するためには、毎日の歯磨きをしっかり行い、歯垢や歯石を取り除くことが大切です。また、定期的に歯科医院で検診を受けることで、早期発見・早期治療が可能になります。歯周病に気をつけて、健康な歯と歯茎を維持しましょう。

歯肉炎・歯周炎・歯周病の違い

歯肉炎・歯周炎・歯周病の違い

歯肉炎、歯周病、歯周炎は、どれも歯茎(はぐき)の周りに関係する病気ですが、症状の程度が違います。

歯周炎は歯茎の炎症が起こっている初期段階の状態で、歯周病は歯周炎が進行し、歯を支える骨や組織が破壊される状態です。どちらも適切なケアや歯科医院での治療が大切です。毎日の歯磨きや定期的な歯科検診を行い、歯周病や歯周炎に気をつけましょう。

歯肉炎

歯肉炎は、歯茎の炎症が起こっている状態です。歯垢(しこう)がたまることで、細菌が増え、歯茎が赤く腫れたり、出血しやすくなったりします。歯肉炎は初期の段階で、適切なケアや歯科医院での治療で改善することができます。

歯周炎

歯周炎は、歯肉炎が進行し、歯を支える骨や組織が徐々に破壊され始める状態です。歯周ポケット(歯と歯茎の間の隙間)が深くなり、歯茎の炎症が進行します。歯周炎は歯肉炎よりも進行した状態であり、早期発見・治療が大切です。

歯周病

歯周病は、歯周炎が進行し、歯を支える骨や組織が破壊されてしまう状態です。歯周ポケット(歯と歯茎の間の隙間)が深くなり、歯がぐらついたり、最悪の場合は歯が抜け落ちたりすることがあります。歯周病は進行すると治療が難しくなるため、早期発見・治療が大切です。

歯周病のよくある症状

歯周病のよくある症状は以下のようなものです。これらの症状がある場合は、歯科医院に行って早めにチェックしましょう。早く対処すれば、歯周病の進行を止めることができます。毎日の歯磨きをしっかり行い、歯科検診も定期的に受けて、健康な歯と歯茎を保ちましょう。

歯茎の腫れ

歯周病が進行すると、歯茎が赤く腫れたり、触ると痛みを感じることがあります。

出血

歯磨きや歯間ブラシを使うとき、歯茎から出血がある場合は歯周病の症状です。

口臭

歯周病が進行すると、歯茎から悪いにおいがすることがあります。これは細菌が歯茎を攻撃し、炎症が起こるためです。

歯の動き

歯周病が進むと、歯がグラグラになったり、隙間が広がったりすることがあります。

歯の違和感

歯周病が進行すると、噛むときに歯に違和感を感じることがあります。

歯周病の原因

歯周病の原因は主に、歯の表面にたまった歯垢(しこう)というものです。歯垢は、食べ物のカスや細菌、唾液などが混ざってできるもので、歯磨きを怠ると歯の表面に付着してしまいます。小学生でもわかるように、歯周病の原因について説明しますね。

歯垢にはたくさんの細菌が住んでいます。これらの細菌は、歯垢の中で食べ物のカスを分解し、酸や毒素を作り出します。この酸や毒素が歯茎にダメージを与え、炎症を引き起こします。これが歯肉炎(しこうえん)という病気です。

歯垢が硬くなると、歯石(しせき)になります。歯石は歯垢よりも取り除くのが難しく、さらに細菌が増えて炎症が悪化します。炎症が進行すると、歯を支える骨がだんだん失われ、歯周炎(ししゅうえん)になります。

歯周病を予防するためには、毎日の歯磨きで歯垢をしっかりと取り除くことが大切です。また、定期的に歯科医院で検診を受けることで、早期発見・早期治療が可能になります。歯周病に気をつけて、健康な歯と歯茎を維持しましょう。

歯周病の治療法

歯周病の治療法は以下のようになります。

  1. 歯垢・歯石の除去: 歯科医院でプロフェッショナルクリーニングを行い、歯垢や歯石を取り除く。
  2. スケーリング・ルートプレーニング: 歯周ポケット内の歯石や細菌を取り除く治療法。
  3. 歯周ポケット洗浄: 歯周ポケット内を洗浄し、細菌を減らす。
  4. 歯周手術: 重度の歯周病の場合、歯周組織の修復や再生を促すための手術が必要になることがある。
  5. 抗生物質・抗菌剤: 歯科医の指示に従って、感染を抑える薬を使用する。
  6. 歯磨き指導: 正しい歯磨き方法やデンタルケア用品の使い方を学ぶ。
  7. 定期検診: 状態を把握し、再発防止のために定期的に歯科医院を受診する。
  8. 生活習慣の改善: 喫煙や飲酒を控え、バランスの良い食事や適度な運動を行う。

これらの治療法を組み合わせて、歯周病の状態に応じた適切な治療が行われます。歯周病の治療法について詳しくはこちらの記事で解説しています。

まとめ

まとめとして、「歯周病とは」では、歯肉炎・歯周炎との違い、症状や原因についてわかりやすく解説しました。歯肉炎は歯茎の炎症が起こる初期段階であり、歯周炎は歯肉炎が進行し、歯を支える骨や組織が徐々に破壊される状態です。症状としては、出血、腫れ、歯のぐらつきなどが挙げられます。原因としては、歯垢や歯石の蓄積、不適切な口腔ケア、喫煙、糖尿病などが関与しています。

この記事を参考に、歯周病の早期発見・予防に努めることが大切です。適切な歯磨きやデンタルケア、定期的な歯科検診を行い、歯周病に気をつけましょう。また、生活習慣の改善も歯周病の予防に役立ちます。健康な歯と口腔環境を維持することで、全身の健康にも寄与することができます。

 

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