皆さんは歯を磨くとき、時々歯が痛むことはありませんか？それは「知覚過敏」と呼ばれる状態かもしれません。知覚過敏は、冷たい、熱い、甘い、酸っぱい食べ物や飲み物、または歯磨きや冷気によって歯が一時的に痛む状態を指します。今回は、知覚過敏が生じる歯磨きの仕方とその予防法について詳しく解説します。
知覚過敏が生じる歯磨きの仕方
知覚過敏は、歯のエナメル質が剥がれたり、歯茎が退縮して歯根が露出したりすると発生します。これらは、以下のような歯磨きの仕方によって引き起こされることがあります。
力強いブラッシング
歯ブラシを強く押し付けて磨くと、エナメル質を傷つけたり、歯茎を刺激したりする可能性があります。また、ブラッシングにより歯肉が下がってしまい、歯の露出し痛みを生じやすい歯根部分が増えてしまいます。
硬い歯ブラシの使用
硬い毛の歯ブラシは、歯や歯茎にダメージを与える可能性があります。知覚過敏がある場合には、特にやわらかめの歯ブラシにしましょう。上記の力強いブラッシングとも関連しますが、知覚過敏や歯肉が削れてしまっている人には、無意識に硬めの歯ブラシで強いブラッシングをしてしまっている人が多いです。
歯磨きの回数や時間が過度に多い
1日に何度も歯を磨いたり、長時間磨き続けたりすると、エナメル質を削り取ってしまう可能性があります。
正しい歯磨きの仕方とは？
正しい歯磨きの方法については、以下の記事で解説しています。
知覚過敏の予防法
知覚過敏を予防するためには、以下のような歯磨きの方法を心掛けましょう。
正しいブラッシングの方法を学ぶ
歯ブラシを歯に対して45度の角度で持ち、歯と歯茎の境界から軽く円を描くように磨きます。力を入れすぎず、ソフトなブラシを使用しましょう。
歯磨きの時間と回数を適切にする
1日に2〜3回、1回につき2分間程度の歯磨きを心掛けましょう。
フッ素入りの歯磨き粉を使用する
フッ素はエナメル質を強化し、知覚過敏を予防します。
知覚過敏の対策
もし既に知覚過敏に悩んでいる場合は、以下の対策を試してみてください。
知覚過敏用の歯磨き粉
知覚過敏用の歯磨き粉は、歯の周りをコーティングして痛みを発生しにくくしたり、歯の神経を鎮静化し、痛みを軽減します。
フッ素治療
歯科医師によるフッ素治療は、エナメル質を強化し、知覚過敏を減らすことができます。
歯科医師との相談
痛みがひどい場合や、自己ケアで改善しない場合は、歯科医師に相談しましょう。適切な治療法を提案してくれます。
まとめ
知覚過敏は、不適切な歯磨きの方法によって引き起こされることが多いです。しかし、正しいブラッシングの方法を学び、適切な歯磨きの時間と回数を守り、フッ素入りの歯磨き粉や知覚過敏用歯磨き粉を使用することで、予防することが可能です。また、既に知覚過敏に悩んでいる場合は、知覚過敏用の歯磨き粉やフッ素治療を試すこと、そして何よりも歯科医師と相談することが重要です。健康な口腔環境を維持するために、適切なケアを心掛けましょう。
